第4回 公認会計士制度に関する懇談会 まとめ
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■ 第4回 公認会計士制度に関する懇談会まとめ ■
(日時) 平成22年3月24日(水)18時〜20時32分
(場所) 金融庁 共用第一特別会議室
第4回の開催となった懇談会ですが、今回の目的は4大監査法人との
意見を聞く事。
出席した監査法人は、あずさ監査法人、あらた監査法人、新日本有限責任監査法人、有限責任監査法人トーマツの4法人。
監査法人4法人とのトップの考えを聞く事で、制度の見直しや問題点を洗い出したい考えです。
金融庁側で質問した事は、
(1)公認会計士の活動が監査以外に広がっている事への考え
(2)受験者が一早く就職活動が出来るような試験制度
(3)財務会計士という新資格を作る事
(4)実務要件の有り方
以上の4点がポイントとなります。
■あずさ監査法人の考え
財務諸表の作成基準が高度化する中で、公認会計士資格の需要が増
していくという事。
つまり、公認会計士の活動領域の広がりを認識しつつ需要が増えてい
く事を示唆している事になります。
■あらた監査法人の考え
会計プロフェッショナルを充実させる観点から、懇談会事態に興味を持っています。
企業に就職した後に、資格取得を目指す人が増えるような試験制度を希望しており、監査法人に就職した後も企業に移転しやすい仕組み作りを希望しています
資格制度への建設的な意見としては、公認会計士とは別に新資格として、「会計プロフェッション専門知識検定」という試験制度の作る提案です。
検定は、基礎能力と実践能力との2段階。
基礎能力を合格すれば、実践能力への試験資格が与えられ、さらに監査法人や一般企業での実務経験が必要という検定です。
この制度によって、就職の早期化が促されるという仕組みです。
■新日本有限責任監査法人の考え
公認会計士のレベルや質そのものを向上させる事によって、監査技術を上げ、結果的に企業の国際競争力がアップするという考えです。
その中で企業内の公認会計士の活躍に期待するという事になります。
ただし、全く新しい資格制度を作る事には反対で、財務会計士のように公認会計士試験の中で一定の合格段階によって、資格を与える事には賛成しています。
■有限責任監査法人トーマツの考え
いかに会計士のプロフェッショナルを増やしていくかが重要ととらえており、その為には、財務会計士のように2段階設定の資格を増設する事には肯定的です。
企業内の会計プロフェッショナルを増やす事によって、会計の質が向上し、監査の効率が上がる事という事になります。
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