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「財務会計士の新設に伴う社会人のメリット、学生のデメリット」
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■ コラム ■
「財務会計士の新設に伴う
社会人のメリット、学生のデメリット」
財務会計士を新設する事に伴う両者のメリット、デメリットについて
解説します。
まず、高校生や大学生などの学生が資格を取得する事を考えた場
合、途中段階の資格(財務会計士)を目指す訳では無く、最終
目的である公認会計士を目指すのが大半でなないだろうか。
学生にとっては、前段階資格によって、モチベーションの維持する
事は考えにくい。
したがって、中間資格(財務会計士)を付与するという制度改革に
よって、若い人が公認会計士を目指さなくなるのではないか。
という事も懸念される。
その一方で、中間報告のその他の論点にある通り、第一段階で
資格を付与する事も検討されている。
つまり、財務会計士の前段階にも資格が増設されるという可能性
もある。
これを社会人側から考えれば、1段階目の試験で資格を付与される
事は、仕事への意欲といったモチベーションにも直結する。
さらに財務会計士になる為の、第2段階目の試験合格を目指すとい
うモチベーションの向上にも効果が期待されている。
ただし、期待されるような効果があるのかどうかも疑問である。
また、行政側にしてみれば、財務会計士や○○○士などの資格が
増設されれば、行政的な事務コストは当然かかる事になるので、
ある種の見極めが重要であると考えられる。